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東京の山・神奈川の山・関東周辺の山を夫婦で「気ままに山歩き」登山・ハイキング・トレッキングの山行記録です。

丹沢・ヤビツ峠~大山~見晴台~下社~蓑毛丹沢・ヤビツ峠~大山~見晴台~下社~蓑毛

丹沢・ヤビツ峠~大山(1,252m)~見晴台~下社~蓑毛
平成28年(2016)5月8日(日)2名

     

まるで動物の顔のようなシロバナコバノタツナミソウ(白花小葉の立浪草)

紫色のタツナミソウの中に一本だけ白花が混じっていました。写真をよく見ると葉に細かな毛が生えているので、コバノタツナミソウと思われます。

ヤビツ峠~大山~見晴台~下社~蓑毛越~蓑毛のGPS軌跡

2015年6月15日、フランスのタイヤメーカー ミシュラン社の旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに「大山」が紹介されました。内容は★(1つ星):大山、★★(2つ星):大山阿夫利神社からの眺望、紹介のみ(星なし):大山阿夫利神社、大山寺。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(大山の紹介)
また2016年4月25日、伊勢原市(神奈川県)の 「大山詣(おおやままいり」(江戸庶民の信仰と行楽の地~巨大な木太刀を担いで~)が平成28年度の日本遺産に認定されました。日本遺産は2020年までに全国で100件程度の認定が予定されているようです。参考:いせはら文化財サイト
ミシュランガイドでの紹介や、日本遺産への認定などで大山は観光地として大きく変わりつつあるようです、その変わりざまと新緑を楽しむべく一番楽なコースで歩いて見ることにしました。出発地のヤビツ峠は標高761m、大山山頂は標高1252m、その差は僅か491mで一番楽なコースです。帰りは混雑するケーブルカーをさけ蓑毛へ下ることにしました。登りのイタツミ尾根は比較的緩やかな登りです。

ヤビツ峠から大山へ向けてのイタツミ尾根の新緑風景

休日の秦野駅ヤビツ峠行きバス乗り場は予想通り混んでいた。すでに何台かの臨時バスが出ているようだ。早めに行って並んでいたのでバスには座ることができた。ヤビツ峠のトイレが故障して一部を除いて使えない状態だった。仮設のトイレが二つ置いてあった。多分水不足が原因でで排水管が詰まって使えなくなったのだと思う。ヤビツ峠では登山者の多くは表尾根へ行ったようで、大山方面はそれほど混んではいなかった。


登山道わきに咲くミツバツチグリ(三葉土栗)

気持ちのよいイタツミ尾根を新緑を眺めながら歩く。登山道脇にはスミレが多く、黄色いミツバツチグリも咲き始めていた。木の間越に青空の中に富士山がぽっかり浮かんでいたり、丹沢三峰の山並みもみえた。

電波塔の立つ大山山頂の北側に到着

大山山頂てまえで表参道と合流すると流石に混雑してきた。日曜日とあって若い人もかなり多い。山頂直下では混雑をさけ北側の道を行く。山頂からは丹沢の全景が見える。三ノ塔の上には富士山がぽっかりと浮かんでいた。

大山山頂より三ノ塔と浮かんでいるように見える富士山


大山山頂の阿夫利神社奥の院

北側の電波塔の下でしばらく休憩してから、阿夫利神社奥の院側へ回る。大山には何回も来ているが奥の院はしばらく見たことがなかった。下社の立派さに比べるとこちらは質素な造りだ。今日は表尾根方面はよく見えたが、相模湾方面は靄がかかっていてよく見えなかった。大山山頂を後にして見晴台方面へ雷ノ峰尾根を下る。こちらはイタツミ尾根と違って木階段が多い。段差が大きいので足に負担がかかる。下る人も多く登ってくる人も多いので、休み休み間隔をあけて下った。

雷ノ峰尾根からはこれから下る見晴台がみえる(中央の小さな茶色の部分)

大山山頂が見える見晴台はかなり混みあっていた

見晴台はかなり混んでいたが座る場所を確保して昼の休憩とする。おにぎりは大山山頂で食べてしまったのでここでは天ぷらうどんを作った。

見晴台から下社に至るトラバース道は観光客も多い

見晴台からは山腹をトラバースして阿夫利神社下社に至る。左側の谷側は急な斜面になっていて過去に転落事故も何回か起きている。以前は危なそうな所だけに鎖が谷側に設置されていた。今回歩いて見てここが一番大きく変わっていた。この場所は30分ほど歩くのだが写真にあるように全てにワイヤロープで転落防止柵が設置されていた。今回の山歩きでここが一番印象に残ったことだった。ここは登山者だけでなく下社を訪れる観光客も多く歩くために取られた措置だと思う。

沢筋などに咲くヒメレンゲ(姫蓮華)

下社に近づくと二十滝が出てくるがその付近にヒメレンゲが咲いていた。


ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに紹介された大山阿夫利神社下社

ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでの紹介と日本遺産への認定で大山阿夫利神社下社は一段とあか抜けて見えた。

波頭のようにみえるコバノタツナミソウ(小葉の立浪草)

下社からはやはり山腹をトラバースして蓑毛越へ至る。こちらは見晴台~下社間と似たような感じだが観光客が来ないので元の山道のままだった。紫色のコバノタツナミソウが咲いている。名前の由来は花の形が波がしらが立つように見えることから付けられた。しかし、よくよくみると何かの小動物が並んでいるようにも見える。

蓑毛越付近ではミヤマカタバミ(深山片喰)の葉が多かった

蓑毛越(みのげごえ)の前後の山道にはミヤマカタバミの葉が群生している。花の時期は4月で既に終わっているが、群生する緑の葉が鮮やかだ。カタバミは街中の道端にもよく生えている。よく見かけるのは葉が小さくて黄色い花のアカカタバミや花の色がピンク色のムラサキカタバミなどがある。山に咲くカタバミはミヤマカタバミといい白い花が咲く。カタバミは昔から家紋に多く使われている。それはカタバミが繁殖力が強く根絶やしが困難なことから、「家が絶えない」に通じるからだと言われています。ちなみにカタバミは夜になると葉が閉じます。その様子がまるで片側が食べられたように見えるから片喰と名付けられたようです。これは以前に撮影したミヤマカタバミです。テーブルでコーヒーを飲み蓑毛越を後にする。下りは林道を何回か横切るが道標がしっかり付けられている。山道が終わり林道をしばらく歩くと蓑毛のバス停に到着した。ここからは乗る人が少なくほとんど貸し切り状態であった。

過去の大山や阿夫利神社の記録です
H27/04/16(木) 2名 丹沢・弘法山~高取山~大山阿夫利神社下社
H25/09/29(日) 12名 丹沢・日向薬師~大山
H25/01/20(日) 7名 丹沢・弘法山~高取山~大山阿夫利神社下社
H24/09/29(土) 単独 丹沢・日向薬師~阿夫利神社~高取山~念仏山~弘法山
H24/08/31(金) 単独 丹沢・ヤビツ峠~大山~日向薬師
H22/01/20(水) 7名 丹沢・唐沢峠~大山
H20/07/27(日) 丹沢・大山阿夫利神社~大山
H19/01/05(水) 丹沢・鐘ヶ嶽~大山

ヤビツ峠~大山~見晴台~下社~蓑毛越~蓑毛のGPS軌跡
コースタイム 歩行4時間50分 距離6.9km 累積の登り802m 下り-877m
小田急線秦野駅(バス)8:18発~8:53ヤビツ峠9:03→(休憩10分)→10:44大山11:18→12:28見晴台12:58→13:33下社13:48→14:26蓑毛越14:36→15:16蓑毛(バス)15:27発~秦野駅


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